今年の夏は、山梨県の清里高原で過ごしました。
涼しいところで、子供と自然を満喫したかったから。
清里高原は、首都圏からサクッといける避暑地です。
派手さはなく、とても静か。
本物の大自然が味わえるところです。
今回足を運ぶのは、厳選して3カ所だけ。
- 清里テラス
- 清泉寮に一泊
- 忍野八海
この記事では、清泉寮「新館洋室(暖炉付き)」宿泊について紹介します。
清泉寮の決め手は、部屋の広さでした。
ふつうのホテルに飽きてしまったことも、理由の一つですが、、、
そしてこれが大成功。
ぶっちゃけ、今までで一番くつろげた宿でした。
部屋が広いだけじゃなく、テラスにも出られます。
そしてエアコンが要りません。
というか冷房がありません。
8月でも、夜は涼しいぐらいでした。
暖炉付きの部屋は、薪が準備されています。
果たしてアウトドア派じゃない私と夫は、暖炉の火がつけられたのか?
画像を入れながら紹介しますので、行ったつもりでお楽しみください。
清泉寮の部屋の選び方、過ごし方のコツが分かります。
移動 | 車 |
日程 | 8月下旬(平日) |
メンバー | 私 夫 息子(9歳) 娘(5歳) |
【清泉寮新館に到着】木々の中にたたずむ宿だった
最初に立ち寄った清里テラスから、のんびりドライブ。
10分で到着しました。
木々に囲まれた通りを進んだところに、突然あらわれた木造の建物が清泉寮の新館でした。
高い建物じゃないので、樹木に囲まれた道路からは見えないのです。
森の中にある、自然に溶け込んだデザインの宿でした。
「寮」名前ですが、ホテルと何ら変わりません。
変わっているのは、建物が2階建てというところ。
高さのある2階建ての宿って、雰囲気あります。
車を降りると、薪を焼く香りがかすかにしました。
暖炉のあるロビー
エントランスに入ると早速出迎えてくれるのが、大きな暖炉といくつかのソファー。
天井は高く吹き抜けで、開放感を感じられます。
暖炉周りは本棚があり、コーヒーや紅茶も自由に楽しめます。
受付フロントは、モダンなのに温かみがありました。
後方のステンドグラスから、優しい光が入るからかな。
子供達が暖炉と本棚に夢中になっている間に、チェックイン。
食事の時間を決め、鍵と子供用スリッパを受取りましたが、一緒に布バックを渡されました。
中は新聞紙とマッチ。
暖炉の火おこし用です。
新館洋室はロビーから部屋まで近い
部屋まであっという間でした。
部屋までの廊下がとても開放的。
廊下の片側がすべて窓だからです。
窓の枠もしっかり木材。
なかなか見ませんよ、木の窓枠。
窓はところどころ換気のために空けてあり、網戸になっていました。
廊下が気持ち良いのは、新鮮な驚きでした。
清泉寮新館の洋室(暖炉付き)は木造の吹き抜け構造
広いです。
普通のホテルとは比べ物にならない解放感。
天井はこんなに高いです。
ベッドに寝転んで撮りました。
やさしい光が入り込んでます。
部屋の基本情報はこんな感じ。
宿泊した部屋の情報
- 新館洋室 フローリング
- リビング19㎡ 寝室17~21㎡
- 宿泊人数4人(ベッド4台)
- 暖炉あり
- テラスあり
- お風呂、洗面、トイレあり
※1台がエキストラベッドでした
アメニティは必要十分
室内のアメニティ
- パジャマ
- 冷蔵庫
- 茶器
- ポット
- スリッパ
※金庫はなし
床はフローリングです。
足元はパイル地のスリッパに履き替えます。
靴を脱ぐ玄関はありません。
ホテル同様、入口で靴を脱ぎ履き替えます。
5歳娘は子供用スリッパ。
(受付で渡されました。)
最初は履いてくれますが、遊んでいるうちに裸足に、、、
パジャマは大人の分のみです。
子供は下着で寝ました。
※自宅ではいつもそうです。
でも夜は涼しめ。
心配なら、子供の寝間着は持って行った方がいいかもしれません。
寒い場合は暖房が使えます。
薪暖炉も予想以上に温まるので、居心地は良いです。
洗面のアメニティは次の通り。
洗面周りのアメニティ
- ドライヤー
- ハンドソープ(泡)
- 歯ブラシ
- カミソリ
- くし
タオルとバスタオルは多めに置いてありました。
旅館によくある、氷の入ったお水のサービスはありません。
また、金庫はありません。
貴重品は持ち歩くか、フロントへ預けます。
私はバックを持ち歩きました。
お風呂は貴重品ロッカーがあるので、困りません。
テラスに出れるのが特徴的
テラスのある部屋は初体験でした。
目の前は木々。
とても静かです。
座ってお茶を頂きました。
テラスの入口を開け放ち、網戸にすることもできます。
私は夜までずっと網戸にしていました。
風がとても気持ち良かったから。
2階建てのメリットですね。
テラスを作っても危険じゃない高さ。
安全重視の日本では、テラスは珍しいです。
高層ホテルだと、窓も開けられません。
良く考えると暖炉もそう。
普通火は使用不可だったりするから、貴重な宿。
寝室はベット4台でも広々、リビングと引き戸で区切れる
寝室にベットが4台設定されていました。
4台おいても広々。
我が家のマンションは、ベットが4台置ける部屋はありません。(泣)
寝室とリビングは仕切りがいので、とても広く感じます。
でも実は、部屋を区切るための引き戸が隠れています。
引き戸で閉め切れば、リビングと別部屋に。
でも上が吹き抜けでつながっているので、音は聞こえます。
暖炉はこんな感じ
暖炉があり、横に薪がおいてあります。
各部屋から暖炉の煙突が出ています。
夕食後に、暖炉の火おこしに挑戦。
記事後半で紹介します。
清泉寮エリアを冒険に行く
部屋で少しくつろいだ後、清泉寮のエリアを散策しに行きました。
外にでて広がる景色がこれ。
富士山が見えます。
自然しかない。
まずは清泉寮ジャージーハットへ向かいました。
「清泉寮ジャージーハット」ソフトクリームと絶景
牧場のような広場を横切ります。
わりとすぐ到着。
名物のジャージーソフトクリームを頂きました。
ジャージー乳を使っているからか、食感が普通のソフトクリームとは違いました。
シャリ感があるのに贅沢なミルクの味。
ジャージーハット前はテラスになっていて、高原が一望できます。
足湯もありました。
お土産も購入。
子供達は「やまね」のぬいぐるみを選びました。
マグネットが仕込まれていて、くっつきます。
他にも定番お土産など物色していたら、総額6,000円。
桔梗信玄餅、ジャージー牛乳餅、ジャージーミルクフロランタンを買いました。
けっこうな荷物になってしまったので、部屋に戻ることに。
せっかくなので、本館を探検します。
清泉寮本館を探検 歴史を重ねたレトロ感がいい
本館は歴史を感じる、雰囲気ある建物。
入口のシンボルマークがきれい。
こういうデザインは、古くなるほど雰囲気出るので好き。
廊下はこんな感じ。
壁には、歴史を感じる写真がセンスよく飾られていて、見ごたえありました。
子供にとっては、大冒険です。
山の中の古い建物なんて、経験ありませんから。
本館に宿泊するのも、楽しそうです。
【清泉寮】新館洋室から大浴場へ「露天風呂は森の中」
探検も終わりまして、、、
夕食まで時間があったので、お風呂に行くことにしました。
大浴場へは部屋から1階に降り、しばらく廊下を歩くとすぐ到着。
お食事前にお風呂に入る人はいなかったようで、誰もいませんでした。
木の香りがする脱衣所で、心地よし。
大浴場 脱衣所のプチ情報
- 脱衣所は棚にカゴがあるタイプ
- ドライヤー、洗面あり
- リュックが入る大きさの鍵付きロッカーあり(無料)
洗い場は広めで、隣と仕切りがあるタイプ。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、洗顔フォームが置いてあります。
露天風呂に入りました。
目の前は森。
大自然の中で裸でお湯に浸かるって、新鮮。
森の香りの中で、温まれるって贅沢です。
娘と気持ち良く入っていると、壁の向こうから長男の声が、、、
誰もいなかったので、「おーい」って会話しちゃいました。
翌朝も露天風呂を楽しみました。
森の朝は、空気が澄んでいます。
身体が温まり、部屋に戻ってもうひと眠りできました。
【清泉寮 夕食のビュッフェ】口コミ通りおいしいの一言
時間は18:30。
日が沈む前です。
夕食はビュッフェを選びました。
コース・会席は、子連れだとロクなことありません。
前回の旅行で失敗しましたから。
バイキングも当たりはずれがありますが、清泉寮のビュッフェは、口コミ通り美味しかった。
好き嫌いの多い子供達も、よく食べました。
下の子は最後にショコラケーキを2個ペロリ。
美味しかったです。
温かいお料理はこんな感じで並んでます。
高原野菜が充実。
スティック野菜のバーニャカウダがおすすめ。
温野菜も美味しかったです。
スパークリングワインを注文しました。
すっきり美味しい。
2人で飲むのに、丁度良い量でした。
個人的に、高原野菜のメニューが多いのがうれしかった。
たくさん食べても、お腹へ負担がかかりません。
体に良さそうなメニューが、質よく並んでいる感じ。
旅行ってついつい食べ過ぎて、お腹から疲れちゃうことありませんか?
バイキングによくある安っぽいカニとか、冷えた天ぷらとか、、、
そういうのはありません。
お肉ならローストビーフ、手作りハンバーグ、特製カレーが美味しかった。
息子のおすすめです。
感染対策はしっかりだった
感染対策は次の4つでした。
- 入口でアルコール消毒
- テーブルの間隔が広い
- ビュッフェを取りに行く時は、マスク着用
- 食材を取る時はビニール手袋&トング
5歳の娘の分は、私が取りました。
清泉寮新館洋室「暖炉に火がつけられたのか?」
薪に火はつけられたのですが、、、
長く持ちませんでした。
20分もすると消えてしまいます。
理由は、「暖炉のつけ方」解説を読まなかったから。
※テーブルに置いてあります。
以下、我が家の奮闘です。
ファイヤードックの上に大きな薪を置き、その下に細い薪を並べました。
ファイヤードックの下に、まるめた新聞紙をつめつめ、、
※これが間違いだった
マッチがはじめての長男が、恐る恐る点火。
余った新聞紙をウチワがわりにして、風を送ります。
あっという間に燃えたのですが、しっかりつかずパパの出番。
新聞紙追加、
新聞紙追加、
新聞紙追加、、、
子供達大爆笑。
火が消える前に、慌てて新聞紙を入れるのが面白かった。(笑)
やっと薪が赤くなり、火が着きました!
けっこう暖かいです。
思った以上に、煙や臭いが出ない、、、
ダクトに吸い込まれていくからです。
みんな火に魅入られて、気持ち良し。
でも20分ぐらいで鎮火、、、
そのまま寝ましたけど。
次の日の朝、テーブルを片付けていた私が、暖炉のつけ方解説を見つけました。
薪台の下は風が通るように、空けないといけなかったみたい。
そこに新聞紙つっこんでましたけど、、、
それでも楽しかった。
火をつけるって、夢中にさせる何かがある。
【清泉寮 朝食ビュッフェ】野菜がとても美味しい
野菜の感想ばっかですみません。
でも本当美味しいんで、そのまま書きます。
朝食ビュッフェも、高原野菜がおいしかった。
温野菜、サラダ、漬物がおいしく、朝からしっかり食べられました。
子供が気に入ったのは、ソーセージ、スクランブルエッグ、とろろです。
少し残念だったのは、パン。
焼きたて感がなかったので、選びませんでした。
あとフルーツも少な目だったかな。
おすすめは「そばの実ごはん」と「とろろ」。
新鮮なわさびを添えて、美味しくいただきました。
そしておかわりしたのは、ジャージーヨーグルト。
自家製ジャムをのせて食べたら、めちゃめちゃ美味しかった。
自家製ジャムは、色が赤くないです。
娘とおかわりして満足。
悔いなし。
朝食後にそのまま高原を散策
外に出ると、さっき食事をしていたレストランが見えました。
外からみるとこんな感じです。
レストラン前の高原を横切ってみました。
あいにくの曇りだったんですが、気持ち良かった。
冒険してみようと、右側の森の中に入ってみました。
子供達が怖がってしまい、途中で戻ってきたんですが、、、
「クマでるよ!」というもんですから。
清里高原の宿「清泉寮」の基本情報
1938年にキリスト教の一派が、キャンプ場として作ったのが始まりの宿。
建てたのはアメリカ人のポール・ラッシュ。
清里高原を開拓し、そだてた人です。
1957年に建てられた本館は、歴史のぬくもりが伝わる、レトロ感のある宿。
2009年に建設された新館は、木造で部屋のウッドデッキから自然を感じられる開放的な作りです。
他にも専用コテージや、林間学校用の自然学校宿泊施設があります。
清泉寮は宿泊施設だけではありません。
エリアが広大で、自然を楽しめる施設やイベント、牧場のショップがあります。
清里高原の中で、清泉寮は観光施設でもあるわけです。
夏なら、牧場や森の散策がおすすめ。
涼みながら、大自然を冒険できます。
夏は涼しく緑を散策、冬は雪遊びができる施設です。
人気の施設
カフェとソフトクリーム
- 清泉寮ジャージーハット
ジャージー乳を使った乳製品のお土産
- 清泉寮ファームショップ
天然記念物「やまね」のミュージアム
- やまねミュージアム
詳しくは、清泉寮公式サイトで確認してみて下さい。
清泉寮宿泊まとめ
清泉寮新館洋室(暖炉付き)4人で宿泊の全費用
1泊2日家族4人で67,156円でした。
内訳は次の通りです。
内訳 | 価格 | 人数 | 合計 |
---|---|---|---|
宿泊費用 大人 | 19,530円 | 2人 | 39,060円 |
宿泊費用 子供 | 12,695円 | 2人 | 25,390円 |
夕食時飲み物 | 2,376円 | 2,376円 | |
薪暖炉で楽しむマシュマロ | 330円 | 330円 |
8月下旬の平日利用です。
一応シーズン価格かな。
家族全員の感想は「また来たい」
えーもう帰るの?
もう1回泊まりたい!
(娘)
広いし涼しいし、オレ気に入った。
今までで一番良かった。
(息子)
木の香りが良かったな。
暖炉の火おこしがうまくいかなかったけど、楽しかった。
いいとこ予約してくれてありがと。
(パパ)
今までそこそこの回数、旅館やホテルを利用してきました。
部屋の臭いが気になったり、食事が微妙だったり、大浴場まで遠かったり、館内のどこかが汚れて古かったり、、、
どこか難があったりします。
清泉寮は嫌な感じが全くない宿でした。
自然の木々が、打ち消してくれているのでしょう。
スタッフの方も、心遣いがとても自然で、、、
こちらが疲れない。
古くなっても、良い宿として歴史を刻んでいくでしょう。
是非また行きたい。